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行政書士試験の行政法の勉強法と具体的な対策は?

 

 

 

行政書士の法令科目を学習し始めて、最初に訪れる難関が「行政法」という科目ではないでしょうか。

 

 

行政法については

とっつきにくい
何を言っているのか想像しにくい
退屈

といった声が挙がるほどです。

 

 

ただ、簡単な理屈さえ理解し、きちんと体系だって覚えてしまえば、得点源となりやすい科目でもあります。

 

 

 

 

基本的に行政法は知識問題ばかりであり、かつ、条文問題も多いので、正確な知識を習得することができれば、問題を解く時間も短縮することができます。

 

 

そして、とにかく問題に触れて苦手意識をなくしてしまうことこそ、合格への早道です。

 

 

苦手意識をなくしてしまうと、こんなに素直で得点しやすい科目もありませんので、是非とも皆様、行政法を得点源にしていただきたいと思います。

行政書士試験を突破するために行政法は重要?

行政書士というくらいですから、行政法は行政書士ときっても切り離せないものです。

行政書士の仕事は行政を相手にした書類の作成代理がメインとなっていますので、その根幹となる行政制度について必要最小限の知識が必要なことは言うまでもありません。

ですので、行政書士試験についても行政法の出題割合と配点が最も高くなっています。

実際の出題は5肢択一で19問、多肢選択で2問、記述式1問の計112点となっています。

実に30%以上を占める最重要科目であると言えます。

5肢択一だけではなく、多肢選択も記述式もでますので、正確な知識の習得が必須となっています。

個人的には憲法より先に一度、ざっとで結構ですので簡単なテキストに目を通しておいてもいいと思います。

しかし、そこで挫折してしまう可能性もあるのでテキスト選びは非常に重要になってきます。

ですので、ご自身が書店で手に取られて、「読みやすい」、「これなら読めるかな」というテキストを選択してください。

そして、なるべく薄いものを選んでください。

実際にテキストというものを筆者は使用せず、過去問を繰り返し、とにかく二度も三度も繰り返し解くような学習法をしていたのですが、参考書として神長勲著「入門 行政法ゼミナール」という本を使用しました。

非常にわかりやすく、体系的に行政法を学習するために役に立ちます。

公務員試験の過去問を題材にした演習もあり、行政書士以外の受験生にも行政法対策にはこの本をおすすめしています。

行政書士は官公庁とは切り離すことができない職業です。官公庁に対して法律にのっとった手続き書類の作成代理をする職種です。

官公庁と言っても町の役場から都道府県庁、国土交通省などの省庁にも法律や規則に則った書類を提出することになります。

そこには不備があった場合の補正手続きや処分期間など、あるいは不許可になった場合、どこに文句を言うべきなのかという、共通のルールが必要になってきます。

それが行政法と一般的にいわれている科目となります。

依頼主からの依頼を迅速に処理し、依頼主の希望通りの許可なり免許などを取得するために、行政書士となった後も最重要科目となっています。

行政法の合格に一番近い勉強法は?

それでは行政法の合格点をとるために最短の勉強法について言及します。

行政法も範囲が非常に多岐に及ぶのですが、実は問われる分野というのは非常に限られています。

その分野を優先的に学習し、正確な知識を当たり前に習得することこそが、地道ながらも合格への早道であると言えます。

優先順位1:行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法

いわゆる「行政3法」と言われる分野です。

大まかに解説いたしますと、国が国民に対して不利益な処分をすること(例えば、運転免許の取り消しや営業許可の取り消しなど)に対し、それをどこにどのように文句を言い、そして最終的に国を相手取って訴訟をする際のルールなどを定めている分野です。

国民の手続きを代理して行う行政書士として非常に重要な分野であると言えます。

ですので、試験の配点も必然的に高く重要度も高くなってくるのです。

この行政3法については基本的に条文からの出題が多いので条文を丁寧にひいて、過去問の学習をすることこそ合格への早道です。

何年分もの過去問を解いていると、重要な論点が同じように何度も問われていることがわかると思います。

また、近年、行政不服審査法の改正がありましたので、特に行政不服審査法については留意して勉強を進めるようにしてください。

優先順位2:国家賠償法・地方自治法

次に重要なのは、国や自治体の公権力の行使によって生じる損害賠償の責任と、国家の営造物の設置管理に関する損害賠償の責任を規定した法律である国家賠償法と地方自治について定めた地方自治法です。

基本的には過去問の学習がベストなのは上記のとおりですが、判例についても出題されます。

判例は、有斐閣の『判例百選行政法』からの出題が多いので、参考にされるのも結構ですが、基本的には過去問で出題される程度の判例をきちんと押さえておくとよいでしょう。

行政法で大事なのは正確な暗記

行政法は知識問題ばかりです。ですので、行政法の一番の対策は正確な暗記であると言えます。

暗記は苦手などと言われる方が多いのですが、別に一度に全部を覚える必要はありません。

行政書士の試験開始までの時間に何度も何度も九九を覚えたように毎日学習していればおのずと知識は定着します。

暗記が苦手という方は、そもそも行政書士試験には向かないかと思われます。

行政書士として社会で活動する必要最小限の知識ですから、苦手でもなんでも本当に合格したいなら学習はできるはずです。

また、特に、行政法については、許可・特許・認可・免除など、混同しやすい項目がたくさんあります。

混同しやすいということは試験問題に出しやすいということです。

試験を作成しているのも皆様と同じ人間なのです。間違いやすいという部分を出題してきます。

そのような、試験出題者の心理を思いながら学習することも重要です。

また、行政法には記述式も出題されます。

記述式といっても、正確な知識を字に反映するだけですから、何も不得意意識を持つ必要はありません。

論点や語句について丁寧に知識を習得していけばおのずと部分点を重ねていくことはできますので、ご安心ください。

終わりに

最初に申し上げましたとおり、筆者も行政法はとっつきにくく、退屈だったので苦手でした。

おそらく、皆様も行政法が苦手な方々も多いでしょうし、公務員試験などの他の試験勉強を始められたばかりの方でも「行政法が得意」あるいは、「行政法が大好き」という方にはめったにお目にかかりません。

ですので、皆様行政法に苦手意識を持っているので安心してください。

しかし、実際筆者がそうだったように、慣れてしまえば非常に得点源にしやすい得意科目となります。

問題についても非常に素直な問題が多いのです。

ですので、逆に、行政法を得意科目にすれば、他の受験生と大きく差を開けることができるのです。

諦めずに、だまされたと思って、丁寧に条文を引き過去問を繰り返し解いてください。

3回目くらいから知識が定着していることが実感できると思います。

 

 

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