行政書士試験本試験直前期になると、いったいどのように学習すればよいか悩む人が多くいます。
悩むことで不安になってしまう傾向にあるのですが、安心してください。
受験生の多くは同じく、直前期の対策で悩んでいます。
直前期になるとじたばたしても仕方がないというのが実際のところですが、悩むなという方が実際のところむずかしいと思います。
かくいう筆者もそうでした。
筆者も皆様と同じように本試験直前は悩みました。
筆者の悩みとしましては、
②試験時間の配分は?全問解ききることができるのか?
③本当に合格できる力はついているのか?
④いきなり傾向がかわってしまったりしないか?
⑤一般知識等分野の出題範囲は?
などでした。
このような、疑問、悩みを解決することができる簡単な手段があります。
それが、模試です。
直前期の模試を筆者は受験対策予備校をかえて2回受けました。
そして、模試を受けることにより不安や悩みを解決し、見事合格を勝ち取りました。
では、なぜ行政書士試験の模試を受けるべきなのか、筆者の上記の悩みや不安をどのように模試が解決してくれるのかを以下で解説したいと思います。
行政書士試験の模試を受けるべき理由は?
試験会場の雰囲気に慣れる
まず、第一は試験会場の雰囲気になれるということです。
行政書士試験は合格点に達していればどなたでも合格できる試験です。
実は試験会場にいるほかの受験生は受験のライバルではなく、同じ目標を目指している仲間なのです。
安心してください。隣の受験生と競争しているわけではないのです。
といいながらも、筆者は「大丈夫この中で一番勉強してきた」とか「合格するのは筆者だけ」とか頭の中で唱えながら試験に臨んでいましたが。
そのような自己暗示も実は重要ですので、皆様も是非とも実践していただきたいと思います。
とにかく、緊張して本来の実力を出すことができないのが一番もったいなことです。
本試験では普段の実力の2割減くらいだと考えておいた方が良いと思います。
まずは、模試を受験して試験会場の雰囲気に慣れることが模試を受験するメリットになります。
そして、実際に本試験と同じ条件で試験を行いますので、実際の時間配分を体感することができます。
行政書士試験は180分で60問を解ききらなければなりません。
そしてその中には記述式も含まれています。
記述式は混乱しだすと非常に時間がかかります。
そして、配点が大きいので解きながらも、本当に書き出しや論点はあっているのか、不安になってしまいがちです。
記述式問題に時間が予想以上にとられてしまい、一般知識等で焦ってしまい、本来ならば簡単に解ける問題も落としてしまったり、予想以上に時間がかかるということもありえます。
そのような本試験のペースになれるのも模試の大きなメリットであると言えます。
このように、筆者は模試を受けることにより、上記筆者の悩みや不安の
②試験時間の配分は?全問解ききることができるのか?
を解決することができました。
弱点がわかる
模試を受験する二つ目のメリットは、ご自身の弱点を客観的に分析することができるということです。
筆者も模試をうけ、解説講座を受講した経験があるのですが、その中で予備校の講師が話していたことで印象に残っていることがあります。
それは「直前模試を受けることは非常に有意義です。
各受験対策予備校が総力をあげて、行政書士試験を分析し、本試験で出る問題を出題しているのです。
本試験のヤマをどれだけあてられるかということが受験対策予備校の評価になるのです。
実際、筆者が合格した平成17年度の行政書士試験でも直前模試で出題された問題が複数問、本試験でも出題されました。
そして、実際にデータとして自身の模試の順位や弱点などを把握することができます。
合格点を取るために、何が足りていないかがわかるので、そこを重点的に学習するか、いっそ捨ててしまうかの判断をすることができます。
また、直前模試を受けることによって、本試験での傾向と対策を練ることができます。
どれほど、個人がインターネット等を駆使して行政書士試験の情報を集めたとしても、受験の専門家である予備校の情報量とは比べ物になりません。
上手に情報を取得することができるのが直前模試であり、対策講座であると言えます。
また、法令科目とは異なり、一般知識等科目については範囲が広範になり、また時事を絡めた問題も出題されます。
そのようなタイムリーな出題に対して日ごろから時事問題に関心を持っておくことは重要ですが、なかなか大変です。
その点、情報を集中的に習得することができるのが直前模試の利点であると言えます。
以上、直前模試を受けることにより、
④いきなり傾向がかわってしまったりしないか?
⑤一般知識等分野の出題範囲は?
を筆者は解決することができます。
行政書士試験の模試は、どこで受けられる?
それでは、行政書士試験の模試はどこで受験することができるのでしょうか。
平成30年度についてはこれからですので、平成29年度の実績をご紹介します。
平成30年度であっても、どこもほぼ変化はないかと思われます。
資格の学校TAC
申込みは、TACの受付、郵送、あるいはインターネットで可能です。
試験会場は、全国27の会場あるいは自宅でも受験は可能です。
受験料は会場受験も自宅受験も3,500円です。
採点結果については「個人別成績表」「記述添削済み答案」「得点分布表」「講評」をWEB上で閲覧可能です。
LEC東京リーガルマインド
LECは平成30年度の模試であるセルフチェックも公開されています。
こちらは主要科目である憲法、民法、行政法の25問です。
申込みは各校の受付あるいはWEBで可能です。
全国の23の会場で受験が可能です。
受験料は500円。
これは自己採点のみで成績処理は行われないからと思われます。
ユーキャン
ユーキャンは2回分の模試の申込みとなります。
申込み方法はWEBで可能です。
試験会場は全国7か所あるいは、自宅での受験となり、受験料は2回分で9,800円です。
採点結果については郵送で送られます。
資格の大原
申込みは各校の受付、WEB、郵送、大学生協や購買会等でも可能です。
試験会場全国の各校47か所あるいは自宅での受験が可能です。
模試は2回開催されましたが、各3,000円、ですが2回の模試のパックで受験料は5,000円となっています。
行政書士試験の模試を受けられない場合はどうする?
原則として模試は是非とも受験すべきだと筆者は考えています。
今回ご紹介しました模試は、平成29年度の実績ですので、本年度はある程度日程は変更になると思われます。
平成29年度の模試の日程もバラバラですので、いずれかは受験していただきたいと思います。
また、会場が遠方であるという方は自宅受験も可能ですので、検討されるべきかと思いますが、筆者は受験会場での受験をおすすめします。
行政書士本試験もおそらく遠方での受験となるかと思います。
その感覚をつかみ、また、最初にもお伝えしましたが、やはり会場で多くの受験生に囲まれて受験するという体験をしていただきたいと思います。
おわりに
今回は行政書士試験対策の模試の受講について述べさせていただきました。最初に述べさせていただいたとおり、多くの受験生が直前期は不安に思うものです。
しかし、受験を決めたのであるならば、是非とも合格していただきたいと筆者は思いますし、当然本記事をご覧の方々も合格を目指していることと思います。
そのためには必要な情報を収集することとやはり場になれるということが重要になってきます。
そのためには、過去問ではない良問を本試験と同じ環境、時間で予行演習を行う模擬試験を受験し体感することが一番であると筆者は考えます。
そして、最後に、模試の結果がいくら悪かったと言って、もちろん問題の復習はしていただき、弱点補強は必要ですが、落ち込むことはありません。
むしろ、本試験前に弱点確認ができてよかったと感じるくらい余裕をもって受験していただきたいと思います。
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